癒しの「ゆらぎ」リズム
木で満たされたお店や歴史的な建物に入ると、自然に心が癒されていく。
それは誰もが経験したことのある感覚ではないでしょうか。
では、なぜそのような癒しの効果があるのでしょう。
それには四季のうつろいや気候の変化によってもたされた自然な「ゆらぎ」が存在しています。
私たち人間と同じ自然環境で育まれるからこそ生まれる自然のリズム。
だからこそ木は、人にやすらぎを与える空間には欠かせないのです。
木目・木肌
木を切ると、柔らかく白い部分と黒く硬い部分があります。
白い部分は「春目」と呼ばれ、春から夏に成長した部分。黒い部分は「夏目」と呼ばれ、夏から秋にかけて成長した部分です。
この季節によって異なる部分が層となり年輪になります。木目はその年輪の切り出し方によって「柾目」と「板目」に分けられます。 こうして現れる木目は、自然界にしかつくれない不規則なリズムを刻んでいます。
そのリズムには四季のうつろいや気候の変化によってもたされた自然なゆらぎが存在しています。 この自然由来のリズムが、木目を見る人の心を癒してくれます。
さらに木肌は人の目に有害な紫外線の反射が少なく、逆に波長の長い光を多く反射するため、見た目にあたたかいという特性も。 これらの視覚的に人を癒す特性は、インテリアに木材が3割ほど現れているだけでも、十分に発揮されることが分かっています。
木目のゆらぎとは?
自然界で生まれる不規則なリズムには、ろうそくの炎、小川のせせらぎや微風などの自然現象で見られる「ゆらぎ」の法則が存在します。 たとえば、直線を等間隔で並べると幾何学的な冷たいイメージになってしまいます。 ところが、直線を不規則に並べるとぬくもりのある雰囲気がでます。 これが、人の心を癒してくれる効果があるといわれています。
ゆらぎ
等間隔
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